本文へジャンプ
4.耳あか(上画像)
耳あかもこの方のように耳を毎日綿棒で
さわっていると突然、難聴をきたします。
突然聞こえないことに慌てて私どもの
耳鼻科を受診しました。
画像の様に左耳には湿った耳あかが
奥に充満しており、
除去するのが大変でした。
とった後も外耳道は赤く腫脹しており、
炎症を押さえる点耳薬を処方しました。
3.滲出性中耳炎(下2画像)
長い間の難聴を主訴に来院した9才の男の子です。
鼓膜が混濁し、通常の光沢(光錐といいます)がありません。
両側の鼓膜の上(上鼓室)に凹み(陥入)があり、
前真珠腫(真珠腫になる前の状態)と考えられます。
早速、鼓膜にチューブを挿入しました。




画像で見る耳鼻咽喉科の病気

みなさんは、ご自分の耳や鼻の中を見たことがありますか?
がんばれば、鼻や喉は鏡に映して見ることは出来るかもしれませんが、
奥の方までは見えません。
耳に関して言えば、まったく見ることが出来ないと思います。
耳鼻咽喉科では、内視鏡(ファイバースコープ)を使って
耳・鼻・喉の様子を見ることが出来ます。

このコーナーでは耳鼻咽喉科の病気を画像とともに、症状や治療方法などを解説していきます。
(医療従事者の方も是非ごらんください。)





1.急性化膿性中耳炎(左画像)
昨晩から耳が痛くて寝られなかったお子さんです。
鼓膜の2箇所が風船の様に腫れています。
鼓膜切開を行い、痛みをとりました。
原因となる副鼻腔炎の治療とともに、
セフェム系の強めの抗生剤を2日間、そのあと
マクロライドの抗生剤を1週間に一回で経過を見ました。
3週間で完治しました。
2.慢性中耳炎(左画像)
いつも耳だれがでています。それを自分で
掃除していましたが、ひどくなって受診しました。
鼓膜に穿孔と鼓膜周囲に耳だれを認めます。
抗生剤の点耳薬を処方しました。
触る癖を止めていただき、点耳薬を続けていただいて、
2週間で乾燥しました。
乾燥したところで、完治の目的で日帰り手術の
鼓膜形成手術の日程をたてました。
耳の病気











鼻・のどの病気はこちら→


左の画像

正常な鼓膜
光錐〔光沢〕が見られ
奥には耳小骨も見えます。
5.真珠腫性中耳炎(左2画像)
小さいころに中耳炎を繰り返した既往があり、
最近になって難聴が進行して
悪くなってきた50代の女性です。
鼓膜は一見すると正常に見えますが、
その上の耳垢のようにみえる塊が真珠腫です。
CTをみると骨が大きく溶けています。
氷山の一角の部分だけが外耳道に顔を出しているのです。
難聴ばかりか、めまい、顔面神経麻痺をおこし、
ひどくなると髄膜炎や脳膿瘍といった生命を脅かす
合併症を引き起こすために、ひどくならないうちに
手術しておくことが大事です。
6.先天性真珠腫  上2画像
生まれたときから、皮膚の一部が中耳腔にあり、それが徐々に育っていくと
耳小骨を破壊して難聴を来たします。鼓膜からは白い真珠腫の塊が透けて見えます。
CTでは中耳腔に充満する塊があるのがわかります。
できるだけ早くこれを手術(鼓室形成術)で取り去らないと、
真珠腫性中耳炎のようにめまい、顔面神経麻痺などを発症してきます。

先天性真珠腫

破壊された耳小骨

7.外耳道異物
3日前、耳に虫が入ってそれを取ろうとしたが、虫が暴れて激痛が走った。
その後もしばらく痛かったが、忙しいため耳鼻咽喉科を受診しなかった。
外耳道の奥深く、鼓膜に接する位置に黒褐色の虫が存在する。動きはないので
死んでいると考え、耳垢鉗子で摘出した。図1
摘出した虫は体長約12mm、ゴキブリと考えられた。図2
虫が外耳道に侵入した場合には、慌てずに自然に出てくるまで待つのが賢明である。
外から取り出そうとすれば、逆方向に逃げるので、鼓膜をかじられてしまうので
得策ではない。この患者さんはかなり出そうと試みたらしく、摘出後の鼓膜は
高度に発赤腫脹していた。



8.サーファーズイヤー Surfer's ear
冷たい海でサーフィンを続けていると、生体の防御機構で体温(鼓膜温度)を守る機転が働いて
外耳道が骨性に狭くなってきます。これをサーファーズイヤーといいます。
水泳の選手にも見られます。水泳、サーフィンを続けているとだんだんに、その骨が大きくなってきます。
外耳炎を起こしたり、耳垢が少し詰まったりすると難聴になることもあります。
この患者さんはさらにひどい状態で耳の穴がほとんどなくなっています。
反対側は完全に骨性に閉鎖して60%(デシベル)聞こえなくなってしまっています。