学会参加記
2011.12.3 『第157回日本耳鼻咽喉科学会神奈川県地方部会学術講演会』
横浜で行われた、神奈川県耳鼻咽喉科地方部会に参加致しました。
今回の発表は山本・成井先生の2名でした。耳鼻咽喉科は顔面・耳・鼻・めまい・頸部と単科では非常に広い範囲をカバーする科であります。その為、発表の内容も多岐にわたります。
当院は中耳と副鼻腔の手術に特化したサージクリニックでありますので、学会は他分野の先生方から最新の情報を得られる貴重な機会でもあります。
写真は学会における耳のセクションの座長をして頂いた東海大学の濱田先生と山本・成井先生です。濱田先生ありがとうございました。
演題詳細
山本:「中耳真珠腫との関連が疑われた高位頚静脈球症の一例」
成井:「外耳道皮膚を温存し後壁削開を行う鼓室形成術について」
座長の濱田先生と
2011.11.24-26 『第21回日本耳科学会総会』
3.11の地震の影響で開催地が仙台から沖縄に変更された、第21回日本耳科学会総会に参加してきました。開催期間中、沖縄は天気もよく穏やかな気候でした。
当グループからは、林賢・林秀一郎・陶・山本・成井先生の5名が演題を発表致しました。
当学会は3日間にわたる全国学会でもあり、北海道から沖縄まで日本国内の他施設の耳の手術のやりかた考え方などに対して意見をかわす場でもあります。耳の手術方法や治療方法は、多くの施設が様々な方法を主張しており、特に日本国内では地域ごとに特色があり議論は尽きません。
今回は5名が当院における手術方法や手術の成果、治療方針等の発表を行い、質疑応答もなかなか濃いものとなりました。多施設の先生方と議論をするのは日頃と違う考え方に触れる事ができ、非常に刺激になりました。
今後も、当院の手術や治療法に関し、多くの学会で発表を行い、議論を重ね、より精度の高い治療が出来るよう心がけていきたいと思います。
演題詳細
山本:「最近経験した成人の耳小骨奇形症例」
成井:「浅在化鼓膜に対する鼓室形成術の当院における工夫」
林(秀):「Day Surgeryによる鼓室形成術の術後成績」
陶:「突発性難聴に対するProstagrandinE1等非ステロイド治療法の効果」
林(賢):「A molecular crosstalk between Nrf2/Keap1 pathway in auditory cells」
会場入り口にて
2011.9.28-10.1 『28th Politzer society meeting』
ギリシャで開催された国際学会の28th Politzer society meetingに参加してきました。こちらの学会は世界の耳科領域における専門家が集まる学会です。
ギリシャはやや政情不安な状態でアテネ市内ではデモなどが行われていましたが、幸いトラブルに巻き込まれる事などはありませんでした。
今回の発表者は山本・成井・林賢・陶先生の4人です。国際学会ですので質疑応答は当然英語で、ディスカッション前は各人緊張した面持ちでしたが厳しい質問もなく無難に終了致しました。
他国の先生方の発表を聞いた印象ですが、同じ先進国の耳鼻科医ですから手術の技術や考え方に大きな差は感じられませんでした。
しかし特に印象に残った事としては、鼓室形成術に用いるコルメラ(病変をはずした後に音を伝える骨の替わりに挿入する物)が、多くの国でチタンを材料とした人工耳小骨を使用している点でした。
日本でも近年は人工耳小骨が多くの施設で使われるようになってきましたが、いまだにセラミック製のものしか厚生省の認可がおりていません。耳の小さなアジア人を扱う我々の技術は、自信をもつことができるのですが、道具の面で遅れをとることに、少し悔しさを覚えました。
フロアーの反響が大きかったものの一つに京都大学 伊藤教授による“人工蝸牛HIBIKI”の発表がありました。発表後スタンディングオベーションも起こっており同じ日本人として誇らしい気持ちとなりました。
学会参加では国内の学会参加とは少し違って、世界の著名な先生方の手術に対する考え方や方針に触れる事が出来ました。手術技術の向上につなげたいと思います。
演題詳細
山本:“Single stage tympanoplasty with mastoid obliteration and tympanoplasty by trans-canal approach”
成井:“Prospective randomized study to estimate the efficacy of postoperative antibiotic prophylaxis in clean or clean contaminated otologic surgery”
林(賢):“Physiological significance of selective degradation of P62 by autophagy in auditory cells”
陶:“A retrospective study of non-steroid therapy for idiopathic sudden sensorineural hearing loss”


